【物理学の魅力とは】

【物理学とは何か】

 

まず始めに、物理学の魅力について語る前に、物理学そのものについて少し語っておきましょう。

 

物理学とは、

素朴な感覚では理解しにくいものを、

深く、鋭く”実在”を想像と、厳密な実験を行うことで、

その本質をあらわにし、数学と言う言葉を用いて語り合う

営みです。

 

例えば、もし私たちが、先人の積み重ねた科学を知らないまま生きてきたなら、と想像してみてください。

私たちの素朴な感覚では、天空と地上で起こることが、

“本質的に同じ”、つまり、同じ法則に支配されているなどとは、思いも寄りません。

実際に、ローマカトリック全盛の時代、絶対的なまでに天動説が擁護されていた話は有名です。

 

【物理学の考え方】

 

しかし、物理学の誕生前夜、まず、

ガリレオ・ガリレイによって、物を自然に落とした時、その移動距離と経過時間の関係が、2次式になることがあらわにされました。

これは、地上における法則です。

 

さらに、ケプラーによって、惑星の運動に関する3つの法則があらわにされました。

これは、天空における法則です。

 

そして、ニュートンは、二人の後、

数学的に簡潔な、そういう意味で、”美しい”と多くの物理学者や数学者たちが感じる理論によって、その2つの法則を、統合したのです。

一見何の関係もなさそうな2つの現象に対する理解に、簡潔な、共通の考え方があることを示したのです。

そういう意味で、運動方程式や、天動説、地動説うんぬんと言うよりも、

人類にとって劇的な成果だったと言えるでしょう。

 

私たちは、物理学の根底にある、

“一見相いれないもの”を、“同じ見方で統合する”

という考え方にこそ、強く惹かれるのです。

 

【一歩ずつ高みへ】

 

これは何も、物理学に限ったことではありません。

人種や宗教、性格、才能など、

“一見相いれないもの”を、“同じ見方で統合する”つまり、

“共通の価値観を見出す”

ことによって、相互理解が深まります。

それは、より一歩高い視点から、物事を”俯瞰”するということです。

一歩ずつ、一見地味な、しかし確かな歩みを進めることで、

着実に人類は、日々大きな進歩を続けているのです。

 

逆に言えば、そう言った

“共通の価値観や、考え方を見出す”

営みによってこそ、人類は叡智を深め、より一歩進むことができるのです。

 

【物理学は、いたって普通】

 

ここで伝えたかったことは、

物理学の理論や概念は、確かにすぐには理解しにくいものかも知れませんが、

“一見相いれないもの”“共通の価値観を見出す”

という考え方が根底にはある、

ということです。

 

そして、人類による“あらゆる進歩”が、本質的に、そう言った営みによってなされている、ということです。

そういう意味で、物理学は、いたって”普通”の学問です。

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